DPIを広告のための情報収集に利用

DPIを広告のための情報収集に利用するというのは、プロバイダーには、新たな収入源となるだろうが、ユーザーにと手はどうなのか?

AMAZONなどで、ショッピングをすると、購入履歴を元におすすめ商品が表示される。これはこれで良いと思うのだが、すべてのネット利用履歴を元に広告が表示されるというのはどうなのだろうか。

ユーザーにとっては鬱陶しい部分もあるし、不気味でもある。ネットでの活動状況がすべて監視されているからだ。一番この機能が使いたいのはおそらくアダルトサイト、出会い系サイトだろう。迷惑メール以上に被害をもたらす可能性がある。利用者が拒否したら収集しないというのも怪しい。プロバイダ側で何が行われているのかは、ユーザーにはわからないからだ。

ほとんどのユーザーは、WEBページ上に表示される広告をありがたいとは思わないだろう。もし、ありがたいと思っているのならば、テレビのCMももっと歓迎されているだろう。録画して、CM飛ばしてみるなどと言うことはしないはずだ。

WEB閲覧の記録をされれば、知られたくない個人情報まで知られることになり、WEBの利用そのものを敬遠することにもなりかねない。

収集された情報が外部に絶対に漏れないなどと言うことはあり得ない。そんなことができるならば、後を絶たない個人情報の漏洩事件などは起こらないはずだ。プロバイダーがいくら自主規制と言っても、信用できるものではあり得ない。